浜田「始まりましたー水曜日のダウンタウン。 本日のプレゼンターはこの人!」
ベーベベー♪
タムケン「どうもー」
浜田「本日の説は何ですか」
タムケン「えー今回はですね。大物芸人を使った、超大型企画でございます」
松本「え?」(頬に手を当てる)「何、超大型企画?」
タムケン「はいー それは、こちらです!」
ドン!
『国民に今一度、反社と詐欺の怖さを教えるべき説』
タムケン「という説でございます!」
松本「え、何、どゆこと?」
浜田「ちょっと見えて来ないですねぇ」
タムケン「今回、なんと、仕掛け人は我々芸能人」
松本「まあ、大体はそうね」
タムケン「仕掛けるターゲットは、国民になります!」
松本「…!?」
浜田「国民」
YOU「え、何? わかんなーい」
タムケン「では早速VTR見ていただきましょう。 どうぞ!」
───
某月某日 楽屋
AD「コンコン 失礼しまーす」ガチャ
宮迫「ん? ああはい 何なに? え、何ですか?」
AD「…水曜日のダウンタウンです」
宮迫「え、何、嫌や 何 怖い怖い怖い怖い」(椅子から立ち上がる)
AD「えー今回、宮迫さんに仕掛け人になってもらって、ドッキリを、行いたいと思います」
宮迫「ドッキリ? 何の?誰に?」
AD「えー、今回の説は、こちらです」
バン
『国民に今一度、反社と詐欺の怖さを教えるべき説』
宮迫「……」
宮迫「いや全然わからへん え、ドッキリ?」
ナレーション『と、ここで衝撃の事実が明かされる!』
AD「宮迫さんが、反社と詐欺に酷い目に合わされる映像を流して…」
AD「日本国民を、ドッキリに掛けます!」
宮迫「………」
宮迫「うそやん」
AD「本当です」
宮迫「いや本当ですて え、待って、どういうこと?」
AD「宮迫さん、いわゆる”裏営業”についてどう思いますか」
宮迫「いや、まあ……あんま褒められたもんでは無いよね ただ生活でけへん芸人もおるから、あんまキツいこと言えんけど」
AD「今回宮迫さんは、仲間の紹介で裏営業をしたら……反社主催の営業だった、という事件を演じてもらいます」
宮迫「うわぁ~~リアル」
AD「リアル、と言いますと」
宮迫「有り得なくはーないからねぇ 僕らも気を付けなアカンとは普段から言うとるんですよ」
AD「今回、様々な芸人さんや、エキストラを動員して、そういった写真を撮ります」
宮迫「えー大丈夫?」
AD「暴露する週刊誌やマスコミも、仕掛け人です」
宮迫「……そんなドッキリ、ある?」
AD「今回スペシャルなので」
宮迫「はぁ~~」
———–
ワイプ松本『ハァーやあらへんがな』
ワイプ浜田「ンナハハハハ」
———–
ナレーション『そして、芸人たちと反社会顔のエキストラが集まり、ホテルで写真撮影』
宮迫「わぁ~いるよ こんなんいるいる」
AD「えー、宮迫さんには、上機嫌に歌ってる写真も撮っていただいて」
宮迫「恥ずかしいなぁ もう」
ナレーション『そして、反社たちとの集合写真を撮り、準備完了』
AD「これを、あたかも本当のニュースのように、マスコミが報じます」
宮迫「ちょっと怖なってきたわ」
AD「蛍原さんとかには言ったんですか?」
宮迫「あー 一応。やっぱ相方やからね。面白そうやしがんばれー言うてました」
AD「蛍原さんにも、後々出ていただきますので」
宮迫「もー、あんまホトちゃんに変なことさすなよー」
———–
松本『今の顔ちょっとイラッとしたね』
浜田「ンナハハハハ」
———–
某月某日 某所
コンコン ガチャ
AD「失礼しまーす」
宮迫「おう、ども」
AD「いかがですか」
宮迫「いやまあ、表向きは謹慎てことになってるからね 誰かに見られてもいかんし…」
AD「かなり、世間の反応は大きいですね」
宮迫「いやも~怖くて検索とか出来んのよ ホンマ それでもニュースとか流れてくるし」
AD「それでですね」
宮迫「何この封筒 【指令】……?」
AD「開けてみてください」
宮迫「何なに……指令① 反社からもらった額で嘘を付け 指令② 吉本に無断で記者会見を開け」
宮迫「いやいやいやいやいや無理でしょ 無理無理無理」
AD「やってください」
宮迫「アカンでしょ いやフツーにアカンでしょこれ 芸人っていうか、社会人としてあきませんやん」
AD「えーこちら、テレビ電話がつながっております」
宮迫「ええ…何、これ」(イヤホンを挿す)
社長『おー』
宮迫(笑いをこらえてうつむく)「……っ…っ…」
宮迫「吉本の社長やないか」
AD「はい」
宮迫「いやていうかお前の社長でもあるやろ 何普通につないでんの」
AD「まあ、ちょっと緊張しました」
宮迫「凄いな…… あー社長、御無沙汰しとります」
社長『まあ、今回ドッキリ企画やねんな』
宮迫「そうですー」
社長『しっかりやれよー』
宮迫「はぁ~~…」(イヤホン抜く)「社長まで出す?普通」
AD「スペシャルなので」
———–
松本『浜田だったらこのADブン殴ってるよね』
浜田「ンナハハハハ」
———–
ナレーション『記者会見当日』
AD「どうですか、気持ちというか」
宮迫『いやまあ普通に緊張しますよ マスコミさんもね、ドッキリと分かって集まってるとはいえね』
AD「では、これ、どうぞ」
宮迫「え~~~~何これ 封筒やん またやん 嫌や~~~」
AD「開けてください」
宮迫「えーー 指令 亮が相方について言及してから、宮迫も相方について言及すること」
宮迫「え?何?これ 僕先言うたらあかんの?」
AD「駄目です」
宮迫「いや~~~おかしいでしょ まず相方に謝るでしょ、こういう時」
AD「ただ、こう、もっと宮迫さんの状況を悪化させないといけないので」
宮迫「悪化てなんなん…… じゃあ何、亮が言うまで、僕も言っちゃダメ」
AD「はい」
宮迫「え~~もう帰りたなってきた」
ナレーション『会見終了後ー』
亮「お疲れ様でしたー!」
宮迫「お疲れさん」
AD「お二人ともお疲れ様でした」
宮迫「いや~~明日のニュース見るのしんどい」
亮「僕、途中から『あれ、これ本物の会見違うよな?』なってしまって、すっごい汗とかもう、すっごい」
宮迫「わかる」
AD「それでは、これ」
宮迫「うわ、また封筒やん!」
ナレーション『この後、衝撃の展開が!』
————
スタジオ
松本(顔アップ)「え!?」
タムケン「…という訳で、前半を見ていただきました」
YOU「私、これドッキリだって知らなかった」
浜田「あ、知らんかったん」
YOU「知らないですよ!」
小木「僕知ってました 大体の芸人さんは知らされてるんじゃないかな?」
松本「いや~~~こんだけ大がかりなねードッキリがねー」
YOU「ビックリ」
松本「色んなねぇ、こう、コワモテの俳優さんとかもさ、呼んでさ」
タムケン「エキストラのね」
松本「ただまあ、ここまででいっちばんヤクザっぽかったのは吉本の社長っていうね」
客席『ハハハハハハwww』
—————-
某月某日
AD「どうも」
宮迫「こんにちは」
AD「お元気ですか」
宮迫「いやーーー元気ちゃいますよーーー なんか世間大騒ぎやない」
宮迫「逆にネタバラシした後も怖いなっていう 逆にね」
AD「まあただ、国民のためなので」
宮迫「国民のためかなぁ?」
AD「最近お仕事はどうですか」
宮迫「いやーーこの企画のせいで今お仕事ないですよ」
宮迫「アメトーークもねぇ、出れへんし 今ホトちゃん頑張ってくれてるけど」
AD「今暇ってことですか」
宮迫「暇って何やねん… ん、封筒? また、何これ」
宮迫「指令…… 『大先輩Mと、大御所Sの助言を断って、Youtuberになれ』」
宮迫「え゙ぇ!? 何これ」
AD「宮迫さんには……Youtuberになってもらいます」
宮迫「いやいやいやいやいやおかしいでしょ」
宮迫「しかも、大先輩M……M……松本さん?」
AD「正解です」
宮迫「ええ……何、松本さんの助言を?断って? ユーチューバーになるの?」
AD「はい」
宮迫「おかしない? ”宮迫博之”はテレビに復帰したいんちゃうの?」
AD「そうです」
宮迫「そうですって……流石に国民もバレるでしょ こんな滅茶苦茶な…ええ…」
AD「えー今回、Youtuberデビューするにあたって、専門の方をお呼びしております」
宮迫「専門?」
ガチャ
ヒカル「どうも~」
宮迫「あ! えーと 何や Youtubeのオススメに出てるの見たことある!」
ヒカル「どうもーヒカルといいます。よろしくお願いします」
宮迫「よろしくお願いしますー」
AD「宮迫さんには、このヒカルさんと組むかたちで、Youtubeデビューしてもらいます」
宮迫「え? 芸人のチャンネルとかじゃないの?」
AD「いえ、Youtuberとして…」
宮迫「ちょちょちょ、なんかそんなガッツリYoutubeするのおかしない」
宮迫「最初はもっとこう、芸人が不慣れながらに自力で始めてさ、そこから軌道に乗ったら他の方とコラボとかするもんちゃうの」
宮迫「ていうか初回はせめてホトちゃんをゲストで呼ぶとかさ 設定上は厳しいかもしれんけど、相方やねんから」
AD「ダメです」
宮迫「……何わろとんねんww」
AD「ww」
ナレーション『と、ここで、当番組チェアマンである松本にも動いてもらう』
浜田「動きましたね~」
松本「あーもう やめてそれもう」(椅子ごと後ろを向く)
AD「松本さんからは、何て」
宮迫「まあ、当面大人しくしとけって…言えばええんやろ? って言われました」
宮迫「……で、これを無視するってこと?」
AD「そうです」
宮迫「えーーー 仮にも…めちゃくちゃお世話になってますからね?僕」
AD「はい」
宮迫「芸人として…尊敬もしてるし… 逆にアドバイス無視するって不自然すぎません?気付かれるでしょ」
AD「大丈夫です」
宮迫「あと、何… 大御所Sって誰?」
AD「スッ」
宮迫「何これ、DVDプレイヤー?」
続きはよ
—————
[> 再生
さんま『宮迫~~~!』手振り
宮迫「ブッ!?」
宮迫「ちょっwwちょっwww一回止めてwww」
[][]
宮迫「さんまさんやないかい!!」
AD「wwww」
宮迫「ちょっと待って、あーー」(両目を両手で押さえる)
宮迫「どんだけ関わってんの?怖なってきた」
AD「スペシャルなんで」
さんま『ドッキリとはいえー 色々世間で言われとって、大変やと思う』
宮迫「さんまさん…」
さんま『やからやな 是非、ワイの撮った新作アニメ映画を見て元気を出してやな!』
宮迫「ちょちょww宣伝やないですかww もうー」
さんま『まあ、世間にはやな、ワシが”舞台からやり直そう、面倒みる”言うたってことにしとくから』
さんま『ドッキリがんばれよー』
プツッ
宮迫「あー…さんまさん、多分、ほんまに僕が干されそうになっても、こう言うてくれると思う」
AD「ですか」
宮迫「いやほんまにね、芸人にとって、実力と言う意味でも神やし、面倒見という点でも、神様なのよね。さんまさん」
宮迫「多分、本当に芸人っていうものが好きなんやろね」
宮迫「さんまさん裏切るような芸人は……存在しないんちゃう?ほんまに」
AD「……」
————–
小木「興味無さそうだなー」
YOU「wwww」
————–
ナレーション『こうして、着々と準備が進む中…』
AD「宮迫さん」
宮迫「はい」
AD「Youtubeの方はどうですか」
宮迫「いやー、まあ、ぼちぼちやってはいるけどね」
宮迫「ねえ、これ”テレビ復帰望んでる人間がやってること”なのよね?」
AD「そうですね」
宮迫「逆にテレビから遠ざかってる気がすんねんけど」
AD「wwww」
宮迫「流石にバレるやろ!こんなん!やってること滅茶苦茶やねんから」
AD「いえ、意外と大丈夫だと思います」
宮迫「ほんま~?」
AD「でですね。 ちょっと時系列が前後するんですが…」
宮迫「え、何、また何かあんの? うわ~封筒や 嫌やねんこれもう~ 何~↑?」
ガサガサ
宮迫「指令 アメトーーク!に出演せよ」
宮迫「……ええやん」
AD「……」
宮迫「え、何…? お前のその顔怖いねん」
AD「こちらが台本になります」
宮迫「え~台本? どれどれ」
AD「いかがですか?」
宮迫「……」(顔を上げる)
宮迫「いや……何……その……」
宮迫「クズやんw」
AD「wwwww」
宮迫「まず1行目おかしいでしょ」(台本をカメラに映す)
宮迫「何やねん、『美容整形のダウンタイム中に出演』て」
AD・スタッフ「wwwwww」
宮迫「おかしいやろ!w こんなん、どこの世界に、この、ダウンタイム中に謝罪ありきの番組出る人間がおるねん」
宮迫「 宮迫、涙ぐみながら謝る。 蛍原、晴れ晴れした顔で解散発表。 」
宮迫「 宮迫、蛍原に『流暢にしゃべれるようになったね』 」
宮迫「じゃかあしいわ!wwww」
AD・スタッフ「wwwww」
宮迫「迷惑かけとんねんこっちは!w」
AD・スタッフ「wwwww」
宮迫「いやーー……やりたないわ、この台本……うわぁ」
宮迫「 宮迫『決して喧嘩別れではない』 蛍原『フラれた側がそれ言わないで』 」
宮迫「 宮迫 『ブスやん』 」
宮迫「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」(突っ伏す)
AD「wwwww」
宮迫「いやぁ…帰りたい…」(泣きそう)
AD「お願いします」
宮迫「しかも何この、全方位にこう、喧嘩売るじゃないけど」
宮迫「 宮迫『 俺 諦めてないから フジモンのとこからやり直すわ 』 」
宮迫「これフジモンに言う!?」
AD「wwww」
宮迫「いや実際……大変よ? フジモン、ガヤ芸人って地位を確立した第一人者やからね」
AD「ですか」
宮迫「原西がビビるぐらい、大御所とかにもガヤ飛ばせるからなぁ、あいつ なかなか真似でけへんで」
AD「そこから、宮迫さんが、やり直す」
宮迫「やーめーろww ほんま、何この台本、言いたないなぁ 東野だけ全部『アドリブ』やし」
東野だけアドリブは草
AD「あ、それとですね ちょっと書き加えたい部分があって」
宮迫「? 書き加えたい部分?」
AD「宮迫さん、雨上がり決死隊、結成して今年で何年ですか」
宮迫「32年」
AD「32年」
宮迫「そう。NSC卒業した年やからね。1989年4月ですから」
AD「年数サラッと出てくるもんなんですね」
宮迫「それは多分どこのコンビもそうちゃう?
やっぱ、今年は○年目やから頑張ろうとか、もうすぐ○年目の節目やなぁとか、意識するもん」
AD「で、その年数を間違えてほしいんですよね」
宮迫「……wwww」 (顔を手で覆う)
AD「で、蛍原さんに怒られる、というシナリオで行きます」
宮迫「いやーー流石に気付かれるやろ 視聴者全員、いやこれおかしいぞ、って、なるやん」
AD「大丈夫です」
宮迫「大丈夫かなぁ」
やっぱ宮迫さんはすごい演技派やなあ……
ワイはもっかいテレビで宮迫見たいねん
ナレーション『収録後』
宮迫「いやーーーーーーーしんどかった」
蛍原「しんどかったね」
AD「お疲れ様でした」
宮迫「ホトちゃんドロップキック大丈夫やった?痛ない?」
蛍原「全然!全然ですよ それはもう」
AD「いかがでしたか、収録終えて」
宮迫「なんかもう、変な汗出た すごい」
蛍原「僕もね、なんかこう、普段の宮迫さんとは似ても似つかない、こう、不思議な存在がいる、みたいなww」
宮迫「wwww」
蛍原「まず有り得ないんですよ、年数間違えるとかww絶対ww」
宮迫「やろうねww」
蛍原「だから何かこう、あれ、これ夢?wみたいな」
宮迫「しかも、台本に無いのに、フジモン号泣してたのがw」
蛍原「フジモンね~入り込んでたね~w」
宮迫「思わずゴメン、嘘!言いそうになったもんw フジモン知ってんのにw」
蛍原「wwww」
AD「ではまあ、しばらくは、解散というテイで」
蛍原「はい じゃあ、しばらく、ドッキリ頑張ってくださぁい」(頭下げ)
————
松本(顔ドアップ)「ん!?」
たむけん「はい、ここまでいかがだったでしょうか」
YOU「すごい、見入っちゃいました」
たむけん「天龍さんはいかがでしたか」
天龍「&%$#@▲☆!」
浜田「ここで…終わり?」
たむけん「えー 今週は ここまででございます!」
客席「えーーーーー」
たむけん「次回、さらなる展開が待っております」
YOU「たのしみ~」(指の腹を合わせるように拍手ペチペチ)
たむけん「それではまた次週お会いしましょう~~」
客席「パチパチパチパチパチ」
天龍いきててよかった
───
一週間後
たむけん「という訳で、本日の企画はこちら」
ドン
『国民に今一度、反社と詐欺の怖さを教えるべき説』
たむけん「前回の続きと、なっております」
客席「パチパチパチパチパチパチ」
たむけん「えーそして、サブタイトルが付きます」
浜田「サブタイトル?」
たむけん「こちらです」
ドン 『 焼肉編 』
浜田「焼肉編? ということですが」
たむけん「はい、それでは早速参りましょう VTRどうぞ」
————
ナレーション『ドッキリ企画でYoutuberデビューした宮迫』
コンコン
AD「宮迫さん」
宮迫「うわ来た 何ー?」
AD「どうですか、Youtubeの方は」
宮迫「まあ、ぼちぼちでやってはいるけど」
AD「何か、不満ですか」
宮迫「いやもっとね、体張る企画とかね、色々やりたいねん」
宮迫「しばらくテレビから離れる訳でしょ。 せめてもっと刺激の多い現場にいないとさ、忘れちゃうのよ色々」
AD「今ドッキリ中なので」
宮迫「何なんそれ、関係あるん」
AD「あります」
宮迫「ほんとかなぁ」
宮迫「そっちが出してくる台本、全部なんかしっくり来んのよ」
AD「ただ、宮迫さんは今Youtuberなので…」
宮迫「いやーそれにしたってなー 料理の鉄人のパクリとかさぁ、アメトーークのパクリとかさぁ、ちゃうやん?やるべきは」
AD「いえ、それでこそ、それっぽいので」
宮迫「分からんわー ヒカルくんもいいの?これで」
AD「ヒカルさんとも息子、という関係を打ち出すのが、やはりYoutuberって感じなので」
宮迫「まあ任せるけど、そこは」
宮迫「それで、何ですか、今日は」
AD「スッ」
宮迫「…」(無言で封筒を受け取り、開封)
宮迫「…………」
宮迫「何これ?」
AD「カメラに」
宮迫「ほい」
指令『 焼肉店を開け 』
宮迫「何、どういうこと」
AD「宮迫さんには… 焼肉屋を開いてもらいます」
宮迫「ん?んん?ん?」
AD「宮迫さん、今回の説、覚えてますか?」
宮迫「えー、国民に、反社と詐欺の怖さを教えるべき説、やったっけ」
AD「そうです」
宮迫「あかん、見えへん」
AD「今回、この方にも協力してもらいます」
宮迫「この方?」
ガチャ
ヒカル「どうもーこんにちは」
宮迫「あーヒカルくん! どうもどうも」 ペコペコ
AD「結構ヒカルさんとは、コラボなど」
宮迫「せやねぇ こう、Youtubeがまだまだ素人というか、分からないこと多いからね
そこは若い人の方が色々知ってるし、勉強させてもらってるよ」
ヒカル「いえいえ」
宮迫「ごめんね、なんかドッキリ巻き込んどるし」
ヒカル「いやーこっちも楽しんでるんで、はい」(鼻をつまんでコスる)ズズッ
AD「今回、宮迫さんからヒカルさんに、『焼肉屋を開くからお金をくれって持ちかけるドッキリ』を仕掛けてもらいます」
宮迫「ん?ん?ややっこしいな」
AD「それで、ヒカルさんはそれに対して、『いいですよ。1億ぐらい出しますよ』と答えてください」
ヒカル「はい」
宮迫「で、僕が『すみませんでしたードッキリでしたー』言うて土下座して、熱湯風呂入って…」
AD「違います違います」
宮迫「え?」
AD「本当に焼肉屋開いてください」
宮迫「ん?ん?」
宮迫「なんで?開く必要ある?」
AD「ヒカルさんから1億借りて焼肉店開くでーって言ってください」
宮迫「待って、テレビ復帰目指してる人やなかった?」
AD「テレビ復帰も目指してください」
宮迫「ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って怖い怖い怖い怖い」
AD「あと、大儲けできる気しかせーへんって言ってください」
宮迫「飲食舐めてる?」
ワイ普通に好きやったのに
ワイもや
宮迫「それは……名義貸しってこと?焼肉小倉優子みたいな、僕の名前は貸すけど、経営はプロがやるみたいな」
AD「いえ、宮迫さんも経営に関わってください」
宮迫「ええ……タコヤキ屋しかやったことないし……」
宮迫「たむけんとかに相談してみるかぁ」
AD「あ、知り合いに相談しちゃダメです」
宮迫「なんで!?」
AD「人から紹介されたコンサルだけに相談してください」
宮迫「え、しかもコンサルは俺が探すんやなくて紹介なん?」
AD「そっちの方がリアリティあるんで」
宮迫「リアリティが分からへん」
ワイも気をつけよ
AD「えーと、まず1億借りることが決定ですね」
宮迫「うん……」
AD「それで、立地も決まってます。渋谷の一等地です。」
宮迫「待って!? 何でいきなりそんな高いとこ!?」
AD「そっちの方がリアリティあるんで」
宮迫「ちょっとリアリティ置いとけボケ!! 流石にドッキリってバレるやろ! リアルの欠片も無いやんけ!」
AD「大丈夫です。 居抜き物件なんで」
宮迫「ああ、そこはリーズナブルなんやね。内装費抑えられるから……」
AD「いえ、1回内装いじってもらいます」
宮迫「何で!? 居抜き物件の意味ないやん!!」
宮迫「…ん? 居抜き……?」
宮迫「元々、何が入ってたとこなん?」
AD「元・高級焼肉店です」
宮迫「撤退しとるやないかい!! なんで素人が同じ場所で同業始めるねん!!」
宮迫「そんなん絶対バレるって!! やってること滅茶苦茶やもん!! 有り得へんもん!!」
AD「大丈夫ですって」
宮迫「ほんまかー!?」
宮迫「いやでも渋谷の一等地は盛りすぎやって、絶対ヤラセってバレるって」
宮迫「だって普通、もっと安くて小さい店から始めるやん、特に素人は」
宮迫「ドッキリで店開くことになったーから、いきなり大きな箱から始めるなんて、誰もやらんでしょ」
AD「そこはこう、上手くコンサル役の人とか使って」
宮迫「大丈夫かー? これ以上あからさまに無謀な設定はやめてくれよー」
AD「キャパは100席です」
宮迫「100席ィ!?」
AD「中にアートを飾ります」
宮迫「アート!?」
AD「名前はギューグージョーです」
宮迫「言いづらッ!!」
なんかこれが史実やろ
普通こういう反応になるよなあ
AD「それと、後でいいので、コンセプトを固めていく過程を映像にしましょう」
宮迫「え、待って、おかしない」
宮迫「なんで予算と立地が決まってからコンセプト決めてんねん」
宮迫「普通逆やろ コンセプトと企画をきっちり計画書に落とし込んでから、予算決めて、立地探しやろ」
宮迫「銀行に金借りてから計画書作る奴はおらへんやろ」
宮迫「マネーの虎でも計画プレゼンしてから金もらうやろ」
宮迫「なんでコンセプト後から決めんねん 順番逆や逆!」
AD「大丈夫です 誰も気付きません」
宮迫「気付くって!!そんな人間おるわけないもん!!」
AD「で、最初はヒカルくんと一緒に開店を進める形にしましょう」
宮迫「はいはい、一緒にね…… ん?最初?」
AD「途中でヒカルくんは抜けます」
宮迫「抜ける!? 何で!?」
AD「試食会で撤退を決めることにしましょう」
宮迫「さすがに無理あるやろ!!」
宮迫「試食会って今後を左右するから気合い入れて作るもんなんやで!」
宮迫「絶対不自然になるって!!ヤラセってバレるって!!辞めた方がええって!!」
みやたこやってる宮迫が飲食舐めるほうが不自然
AD「バレませんって」
宮迫「いやガチンコファイトクラブみたいになっとるよ!あからさまにヤラセ臭するよ!!」
AD「その臭い、消してみせます」
宮迫「ほんまか~? まあ、試食会で一品ぐらい、どうしても美味しくなさそうなのが紛れ込むとか」
AD「これらを出します」写真バラッ
宮迫「多いってええええええええええええ!!!!」
リアリティーとはなんなのか
海 老 の 死 骸
海老の死骸ってなんやっけ
全部否定されてて草
右上何回見ても金の犬のフンやな
こんな壮大な企画フィナーレでもないのにやるわけないやろ
宮迫「アカン。絶対バレる。どう考えても現実的やないもん」
AD「大丈夫です。 パンパン!入って」
ゾロゾロ… ゾロゾロ…
コンサル役A「…」
コンサル役B「…」
コンサル役C「…」
コンサル役D「…」
AD「どうですか。圧倒的リアル感。 プロフェッショナルって感じがするでしょう」
宮迫「ううん… まあ、要は視聴者が『これは本物のプロフェッショナル』って思えばええんやからなぁ」
AD「ええ、なので、プロっぽいこと言ってもらいます」
宮迫「プロっぽいこと?」
AD「マトリクス図を使います」
宮迫「マトリクス図! ええやん!本格的で!」
原作が完結してないアニメみたいにオリジナル展開入るんか?
どんなん出してたっけ
これ関東でやればチェーンもいけるやろ
なんで焼肉なんてやっとんねん
AD「横軸が雰囲気です」
宮迫「ほう」
AD「縦軸が客単価です」
宮迫「ほうほう」
AD「値段が安くて、高級感のある店は例がありませんね?」
宮迫「うん」
AD「つまりブルーオーシャン!開けば勝てます。 えー、次に」
宮迫「ちょちょちょちょちょちょちょっと待って!」
AD「え?」
宮迫「絶対バレるってえええええ言ってることおかしいもんんんんん」
宮迫「絶対アカンて!!シナリオ書き直そ?な!!??」
AD「大丈夫です バレません」
宮迫「ほんまか~~~~????」
AD「で、今回コンサルを1回入れ替えます」
宮迫「え?入れ替えるん?なんで?」
AD「同じ絵だと視聴者が飽きてしまうので、キャラを入れ替えます」
宮迫「頼むから自然にやってくれよ……」
AD「新・旧のコンサルは知り合いです」
宮迫「ダメやってええええええ そんなん有り得るわけないもんんんんん」
宮迫「絶対おかしいもんんんんん アカンてーーーーバレるってーーーー」
AD「それを知って、宮迫さんは『新鮮!』って言ってください」
宮迫「ダメやってえええええええええええええええええええええ」
才能の怪物だよね
宮迫「流石にさ、俺が何かキッパリ言う!ってシーン入れるよな?」
AD「入れます入れます」
宮迫「良かった… いやこう、ドッキリにしてもさ、やっぱり本気でやりたいやん 視聴者さんを気持ち良く騙したいやん?」
AD「次々と、宮迫さんの元にコンサルが集まります」
宮迫「ほう!」
AD「コンサルたちは次々に、あれを買え、これを買い換えろ!と言い放ちます」
宮迫「ほうほう!!」
AD「そこで宮迫さんは立ち上がって!」
宮迫「ほうほう!!!」
AD「アベンジャーズみたいやと」
宮迫「ダメやってえええええええええええええええ」
宮迫「視聴者コント見てる気になってるってえええええええええ」
原作に忠実だと言う事実
5億ぐらいか?
宮迫「そろそろ俺に不自然なムーブさせるのやめてくれん!?」
AD「大丈夫ですって 皆ガチだと思います」
宮迫「思うかぁ~~~?」
AD「そして、やはり山場が欲しいです」
宮迫「山場?」
AD「なので、もう一回内装工事を挟みます」
宮迫「不自然んんんんんんんんんん!!!」
宮迫「一回居抜き物件”なのに”内装工事したやろがいいい!!!」
宮迫「なんでもう一回やるねんんん不自然の極みやろおおおおお」
宮迫「アカンってええええ絶対もうバレてるってええええええ」
AD「大丈夫です 一回目の内装もコンセプトに沿ったものってことにしてるんで」
宮迫「俺まだコンセプト考えてへんで!!」
AD「もう依頼してます」
宮迫「は?誰に?」
AD「ルー大柴さんです」
宮迫「は!?」
AD「あ、返信来た」
『アートとカルチャーがスクランブルに進化していく渋谷でシンプルに昔ながらの焼肉に向き合う』
宮迫「ダメやってえええええええええええええええええ」
宮迫「読んでて意味分からへんもんダメやってえええええええええええええ」
宮迫「半分はただの渋谷の説明やしアカンってえええええええええええええ」
宮迫「ルーさん色出すぎててバレるって絶対いいいいいいいいいいいいいい」
AD「大丈夫ですバレませんって」
見直したわ…芸人の鑑や!
宮迫「そもそも2回目の内装工事って怪しすぎて導入が無理やって!!」
宮迫「普通に考えろ!!普通に考えて、受け入れるわけないやん!?」
AD「そこは説得力を持たせます」
宮迫「説得力?」
真似して部下に時計買わせる上司おるし
AD「工事の必要性を訴えて、見積もりを伝えるんです。で、宮迫さんに許可を得る、と」
宮迫「あー、見積もりね… まあ、見積もり書を見ながら、業者も幾つか比較しながら決めていけば、自然っちゃ自然か」
AD「見積もり書見せないです」
宮迫「見せない!?!?」
AD「口頭です」
宮迫「口頭!!??!!?!」
AD「業者は紹介します」
宮迫「紹介!!?!!?!?!!」
AD「2000万から3000万かかります」
宮迫「1000万幅の見積もりを、口頭で!!?!!?!?!?!」
AD「ところが、宮迫さんはついに言い放ちます。『貯金から出せるわけないやろ!』と」
宮迫「自然や……!(パァァ」
AD「 だから時計売る、と」
宮迫「ダメやってえええええええええええええええええええええ」
宮迫「視聴者気付くってほんまにいいいいいいいいいいいいいいいい」
—————
松本(顔ドアップ)「…んっ!?」
たむけん「…いかがでしたでしょうか」
松本「ん?どうなったん?」キョロキョロ
「やってはいけない」
を企画したからここまで悪質なんだなあ
オツベルと象やないんやから
もう宮迫何にも残らんじゃん
あいつらただの寄生虫や
ちゃんとしたコンサルもおるやろ
………おるよな?
たむけん「……」
松本「ん?」
たむけん「えー……実はですね」
YOU「何なにー」(口を手で隠す)
たむけん「このドッキリ企画なんですが… まあ、関わる人間が、多い、と」
松本「うん」
たむけん「えー、スタッフは元より、エキストラの方まで、結構いてましてですね」
松本「うん」
たむけん「昨今の…新型コロナ…そしてオミクロン株の拡大によりですね」
松本「!」(右手で口を覆う)
たむけん「これ以上の進行が困難、と判断されまして! 一旦中断!となっております」
松本「え゙え゙え゙ええ゙え゙え゙ええええええ!!?!」
浜田「ファーファーファーwwww」(手を叩いて笑う。何がおかしいのか)
たむけん「それでは…ご登場いただきましょう」
YOU「!!!」
松本「ん!!?」
たむけん「主役の宮迫博之さんでーす!!!」
デーデデーッ♪ デーデデーッ♪
(回転。宮迫登場)
宮迫「っ!」←サイレント『宮迫ですッ!』
客席「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!(歓喜)」
浜田「おおぉぉっ!」
松本「っ!」
YOU「きゃぁぁー」ペチペチペチ
宮迫「どうもー 御無沙汰してますぅー!!」
松本「いやぁーーー 今日はダウンタイムじゃないんですね」
宮迫「ズコッ いつまでイジるんですかー!」
客席「ドッ ハハハハハハハ!!!!」
松本「いやー、長かったね!!」
宮迫「長かったですー」
浜田「ほら、あっち、スタッフから」
宮迫「お!」
AD「お疲れ様でした~」(花束抱えて)
宮迫「おおーありがとう」
客席「パチパチパチパチパチパチ!!!!!」
松本「いや~これでもう、芸人宮迫、完全復帰というわけで」
宮迫「いや~長かったです、ほんまに…」(涙
宮迫「皆さんに、色んな事に気を付けなさいよ!ってことを伝えるために…このドッキリ、頑張りました」
松本「ほらもう、色んな番組が待ってんで。 宮迫を」
宮迫「はい…… この場を借りて…言わせてください!!」
宮迫「皆……ただいま!!!」
客席「キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!パチパチパチパチパチパチ」
浜田「おめでとうな…」
松本「うん…うん…!!」
YOU「おかえり~」ペチペチペチ
天龍「%&$#&@▲☆!!!」
目覚まし時計「ジリリリリリリリリリリ!!!!!!」
終
天龍さん元気で何より
夢オチ悲しいなあ
なぁ……そうだと言ってくれ!!
原作のストックが溜まったら続き書いてや
芸人時代の後輩?
そら闇営業する奴やし…
なるほど
YouTubeの宮迫さんは嘘だったんだね
面白かったで
詐欺師の手口まで学べるいいSSや
これ神スレやろ
これはまとめられて欲しい
引用元: https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1641592265/
宮迫に見せたい