チョッパー「このハゲ方…間違いない！AGAだよ！！」

ルフィ「おいチョッパー！なんだよ！？AGAって！？コイツ死ぬのか？！」

チョッパー「AGAは死ぬ病気じゃない…でも 人によったら“死ぬ方がマシな病”なんだ…！！」

チョッパー「ちょっと もう1回 おれに頭皮見せてくれないか…！？」

ワイ「
」

ゾロ「…！！」

サンジ「どうなってんだ…こりゃ！？」

ウソップ「本当に これが20代の頭かよ？！」

ロビン「前髪だけ伸ばしているのが惨めね…」

チョッパー「やっぱりそうだ…！！20代前半で こんな頭皮おかしいよ…！！これは…！！」

チョッパー「AGA（男性型脱毛症）だ！！」

ワイ「気にし始めたのは 高校の頃からやな」

ナミ「嘘…！？」

チョッパー「10代で発症するケースは おれも初めて見た…」

ブルック「しかし 彼はチー牛…パーマやカラーとは無縁の存在のはず？」

チョッパー「AGAは遺伝子の問題だから 髪の毛のダメージは関係ないよ…」

ワイ「治るんか…？」

チョッパー「AGAの根治治療は難しい…薬で進行を遅らせるしかないんだ」

ワイ「ﾋｴｯ…」

ルフィ「でも薬…！！薬あんだろ！？」

チョッパー「フィナステリドとミノキシジルは 医者のおれからはオススメできないよ…少なくとも半年は継続的に服用しないと効果は出ないし 保険適用外だから こいつの毎月の収入じゃ きびしいと思う」

チョッパー「それに “肝機能障害”の副作用も見逃せない…こいつには もう関係ないだろうけど “勃起不全”や“射精障害”も…」

ゾロ「ハゲて生きながらえるか 寿命削ってハゲを誤魔化すか…ってことか」

ルフィ「イワちゃんのテンションホルモンみたいな感じだな！わかった！」

ナミ「あんた全然わかってないでしょ！」

フランキー「お゛お゛お゛お゛！！人生でいちばん輝いてる20代で そんな2択を迫られるなんて悲しすぎる゛だろ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛！！」

ロビン「そうね…このままだと 童貞のまま 一生を終えるかも」

チョッパー「ナミ！さっきも言ったけど この薬は すぐに効果が出るわけじゃない！」

チョッパー「それに薬の効果が出始めたら“初期脱毛”が始まる…」

ルフィ「なんだそりゃ？！」

チョッパー「今 生えてる健康じゃない毛が抜け落ちて 新しい毛が生えるための準備かな…薬が効いてる証拠なんだけど 一時的に 今よりも もっとハゲるんだ」

ウソップ「でも生えてくるんだろ！？だったら いいじゃねェか！！」

チョッパー「無駄にプライドが高いこいつには 耐えられないと思う…実際に “初期脱毛”が嫌で薬に手を出せない人もいる」

ワイ「…」

チョッパー「錠剤ほど効果はない代わりに副作用もそんなに出ない塗りフィナもあるけど…」

ワイ「塗るのは髪がベタベタになるから嫌なんや…」

ルフィ「そんなの気にしてる場合かよ？！」

サンジ「イワシとカキの海サラダ…EPAと亜鉛…卵と昆布も入ってるから タンパク質とミネラルもバランス良く摂れる」

サンジ「まずは“食生活”から変えてみろ」

ワイ「お゛お゛っ゛…！！」

ゾロ「もういっそ 全部 剃っちまった方が 男らしくて いいんじゃねェのか」

チョッパー「簡単に言うなよ！！わずかに残った髪を 自分から手離すのが どんなに辛いことか わかってんのか！？」

ジンベエ「失った毛ばかり数えるな 若いのに気の毒じゃ…」

チョッパー「力になれなくて ごめんな…」

ルフィ「でも おれ こいつは面白ェから仲間にしてェけど ハゲは船に乗せたくねェ！！」

ワイ「…」

ルフィ「ラフテルまで行ってワンピース見つけたらよ！そん時 また ここに戻って来る！だから それまでに髪生やしけよ！いっしょに冒険しよう！！」

ワイ「ル゛フ゛ィ゛………！！」

ルフィ「おれが海賊王になるのが先か おまえが髪の毛フッサフサになるのが先か競争だ！！」

ワイ「う゛ん゛…！！！！」

ルフィ「ししし！負けんなよ！！」

完

ここ好き