人生の目的も夢もありません。もう生きる価値さえ見いだせず……。
生きることがもう嫌になりました。」(ベジアさん・20・学生・東京都)
【A】蛭子能収
「この相談者、ベジアさんということは、外国人なのかな……
(マネージャーが小声で「そこはだいたいペンネームですよ!」)。
ええ、そうなの!?まいいか。
でも、こんなことを考えるような人は、メチャクチャ多いと思いますよ。
とくに若くて、考える時間がある人が、こんな発想をするのは普通のことだと思いますよ。
そもそも生きる価値なんて、誰にもないとオレは思っています。ただ、生きるか、
死ぬかと考えたら、オレは、絶対に生きるほうを選びますけどね。死ぬことを考えたら、
怖くなるからです。アナタが、そんなに生きることが嫌だったら、死んだらどうなるか、
紙に書いていけばいいんですよ。きっと恐ろしくなりますよ。
目的や夢がなかったら、金を稼げばいいと思いますけどね。働かないで、
暇だといろいろ考えて、それが悪い方向にいくんですよ。それに、長い間生きていれば、
いいこともあるし、悪いこともある……。普通の相談だから、世間並みの答えしかできません。」
(2018『女性自身』より抜粋)
引用元: http://medaka.5ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1581262039/
「人生に勝ち組、負け組なんてないと思いますよ。もし誰かに『お前は負け組だ』と言われたとしても、
『ああ、いま俺は負けているのか』くらいの軽い気持ちで考えていればいいんじゃないでしょうか。
万が一にも、落ち込む必要なんてまったくありません。所詮、勝ち負けなんてものは、
そのときだけのもの。今日ツイてるからといって、明日もツイてるとは限らない。
むしろ勝っているときこそ危ないというのはギャンブルの定説です。」(2014年「ひとりぼっちを笑うな」より抜粋)
「人間って誰かを幸せにしたり喜ばせるために生まれてくると思ってるんですよ。
一番身近な誰かって、結局は家族でしょう。女房は俺を幸せにするために生まれてきた。
そして俺は女房を喜ばせるのが運命だった。そういうことではないですかね。」
(2002年「ヘタウマな愛」より抜粋)
「公明党の信者って、なんでそう熱心なのか不思議だが、相手の気持ちを考えない
わがままな人ばっかりの集まりなんだろうなーと思う。 」(1996年「正直エビス」より抜粋)
蛭子能収
「友達はつくろうとして「つくる」ものではなくて、自然に「なる」ものではないでしょうか?
だいたい、友達が多ければ、結婚したら結婚祝い、子どもが生まれたら出生祝い、家を建てたら新居祝い。
飲み会、遊びの誘い……、金が出ていくばかりです。 」(2014年「SankeiBiz」より抜粋)
蛭子能収
「悪人中の悪人が産ませた子供なんていうのは、もう即座にころさなければいけません。
親と子供たちは別だ、なんて甘い考え方でいるとひどい目にあいますからね。
悪の血を根絶やしにしてこそ平和な世の中が訪れるのですから。本当ですよ、みなさん。」
(1996年「笑う蛭子の副作用」より抜粋)
「私は鳥や動物に対して全然愛情がない。一度だって犬がかわいいとか猫がかわいいとか思ったことがありません。
だって食ってるんですもん、動物や鳥を。このあいだテレビに出た時、動物園というテーマでちょっと話をしましたが、
皆、動物園は廃止すべきだっていってました。私もそう思います。動物を、あんな一箇所にかためて置いてる所で見て、
喜ぶ人の気が知れない。人間は動物を見たら食うべきで、動物は人間を見たら襲って来るべきです。」
(1991年「くにとのつきあいかた」より抜粋)
蛭子能収
「せっかくの日曜日だというのに家で朝まで寝ていたりCD聴いてたりパソコンいじってたり
テレビ見てたりという過ごし方、これはもうギャンブラー失格です。ギャンブラー失格というよりも人間失格ですね。」
(1996年「笑う蛭子の副作用」より抜粋)
「(自分の)家族全員が揃うと楽しいと思っていた私だが、他人の家族が揃って幸せそうな顔を見せると私はムカツク。
他人の家族はあくまでもバラバラでポーズだけでも良いから不幸せなふりをして欲しいと思う。コマーシャルで、
なんとかチャーミーといって若い夫婦が手をつないでタップダンスをする。それを年老いた夫婦が見て同じように
ダンスを踊る。という、あのコマーシャルを見るとヘドが出る。子供が出て来て、わざとらしいセリフを言わせる
CMもぶっとばしたくなる。それ程に私はファミリーというものを他人に限って見たくないのである。」
(1986年 漫画「家族天国」あとがきより抜粋)
蛭子能収
「この世にはありとあらゆる職業があって、誰かしらがそれをこなしているわけだから、
仕事に上下の差をつけるという考えが間違っているのだ。人に必要とされるものに差別があっては
ならないとオレは思う。」(2007年「こんなオレでも働けた」より抜粋)
「長崎出身の私としては、あの忌まわしい原爆の事が頭にこびりついて離れません。
今現在、所沢でこの文章を書きながらも原爆で死んでいった友人や母や近所のおばさん達の
亡霊が私の背後から『原爆は恐ろしかばい』『原爆の二度と落ちんように祈っとかんとね』とか
言うもんで私の頭の中は原爆の事やら、この文章の事やら、次のマンガのストーリィやらが
ごちゃごちゃになって、なかなかビシッとした文が書けないでいるのです。実際には母は長崎で
ちゃんと生きているし、戦後生まれの私には原爆の落ちた頃に友人がいる筈ありませんがね。」
(1985年「エビスヨシカズの秘かな愉しみ」より抜粋)
蛭子能収
「数年前『モノンクル』という雑誌を伊丹十三が創刊させましたが、ちょうどあの頃は私が漫画家として
独立したての時でした。モノンクルという雑誌には斬新な漫画家とかイラストレーターが起用されていて、
私もこういう雑誌に漫画かカットを使ってくれたらいいなーと一人で夢想していたのです。
特に、ガロで私と同時期に入選となって漫画家としてデビューした増村博さんが連載で、しかもカラーでさし絵を
描いていたのが、とても羨ましく思われ、な、なんで伊丹十三は自分に声をかけてくれないんだ!!と
悲嘆に暮れていたのでした。ところが、そのモノンクルという雑誌も割と早い時期にツブれてしまい、
ホッとしました。私を羨ましがらせる全ての物は崩壊してしまえ、というのが私の偽らざる本性であります。」
(1985年「エビスヨシカズの秘かな愉しみ」より抜粋)
私はどうしてもイヤだと言ったんですが、こんなに可愛いのに嫌いだなんて、
お前はヘンなヤツだといってとりあってくれません。近ごろの猫ブームのおり、
私のような猫嫌いは我慢しなければいけないのでしょうか。(静岡県 22歳 主婦)
【A】蛭子能収
「イヤな夫ですね。猫なんかかわいいという男に、ろくなもんはいやしません。
あなた達夫婦は多分性格が合わないんじゃないですか。早めに別れてしまったほうがいいと思う。
だいいち猫がかわいいというくらいの夫ですから、猫がそばにいる限り、
あなたは放ったらかしになりますよ。あなたが裸で迫っても、きっとダメでしょうね。
夫は猫に夢中で、猫に自分の物をシャブラせて気持良ーくなっているかもしれません。
そのうち夫は猫をシャブったりして、猫の毛が夫の肺の中にいっぱいたまる。グエーッ気持ち悪い。」
(1993年「なんとかなるかも」より抜粋)
例えば自民党総裁をめぐる派閥間の争いなど、金権政治のみにくさを見るようで
情けなくなってきます。また国会で野党がやる“牛歩戦術”。あれが国民の代表だ
なんて恥ずかしい限りです。このような事態を蛭子さんはどうお考えになりますか。
(福井県 KTさん 32歳)
【A】蛭子能収
「よく分かんないですけど、私は昔から自民党がよくないんじゃないかと思うんですよ。
それとは別に以前、『社会新報』から仕事がきましてね。なんか文章を書いてくれって
依頼されて、「ギャンブルの話でもいいですか?」って聞いたら「それはちょっと
困るんですが」って言われたんですけどね。そんなことがありまして野党の中でも
社会党は結構なんじゃないですかねえ…仕事くれますし…自民党が仕事くれたら
自民党がよくなるかもしれないなあ。まア、その時により、いろいろでいいんじゃ
ないでしょうかねえ。
でも、マスコミ関係の人って革新みたいな人が多いカンジがするんですよ。それで
革新支持のようなコトでいっておけば、仕事がやりやすいんじゃないかと考えましてねえ。
だから野党の悪口はあまり言えないんですよ。」
(1993年「なんとかなるかも」より抜粋)
新宿の某ファッションヘルスで働いているR美ちゃんのカワイサは、もう絶品なのです。
週に一度は必ず行ってせっせと指名し、やっと顔を覚えてもらったところです。
ツーワケで、唐突で申し訳ないんですが、フーゾク関係のオネーサマとどーしても
個人的にデートをしたいのですが、蛭子さん、ぜひよい方法を教えて下さい。
(フーゾク万歳 24歳)
【A】蛭子能収
「自分で考えてください。」
(1993年刊行「なんとかなるかも」より抜粋)
ません。正直、主人を亡くすより悲しいかもしれません。ペットロス症候群を防ぐには
どうすればいいですか?
(三重県 ハナさん 61歳)
【A】蛭子能収
「今はまだ猫が生きているのだったら、悔いの残らないように、最後まで精一杯大事に
飼ってあげたらいいんじゃないですか。オレの女房も猫を飼っていたんですが、その
猫が亡くなる前は、面倒くさかったけど、オレが毎日のように病院に連れていっていました。
だから死んだときも、そんなに悲しまなかったですね。あとは1年に1回は墓参りに
行っていますけどね。
そもそも猫や犬などの動物と人は気持ちが通じ合わないもの。通じ合うとすれば、
それは人間の思い込み。そう思うと気持ちも楽になるかもしれませんよ。
オレは小さいときからペットを飼った記憶もないし、動物と一緒にいて癒やされたことも
ありません。ハッキリいって動物には興味がないんですね。だから競馬ものめり込まない。
この前も新潟競馬場で全然勝てなかったですから。やっぱり競艇ですよ!」
(2015年「蛭子能収のゆるゆる人生相談」より抜粋)
めちゃくちゃシームレスに競艇の話にもっていくねw
聞く耳を持ちません。苦労することが多いから、思いとどまってほしいのですが……
(舞子さん・50・主婦・秋田県)
【A】蛭子能収
「 もういい大人なんだから、好きな人と結婚したいという娘さんを信用してあげたら
どうですかね。苦労したり、失敗したりしてもいいじゃないですか。あなたにとっても
子離れするいいチャンスですよ。俺にも娘がいますけど、自由に楽しく生きてほしいから、
結婚すると言われたときも一緒になりたいならいいじゃない、とだけ。
ちなみに俺が最初に結婚したのは24歳のとき。童貞だったし、エッチをしたい一心の性欲結婚。
貧乏だったから生活は苦しかったけど、離婚もせず仲よく暮らしていましたよ。
その女房が亡くなって、どうしても夜が寂しくなって今の女房とも性欲結婚しましたけど、
毎日のように女房から怒られてばかり。たしかに結婚は面倒くさいし、大変だけど、
その中の小さな楽しみを、自分でごまかして大きくするのが結婚だと思いますよ。」
(2015年「蛭子能収のゆるゆる人生相談」より抜粋)
気持ちを入れ替えてほしいし、私たち夫婦としては、もう少し堅い職業についてほしいし、
このままではろくな人にならない気がして……(M沢J子さん・45歳・公務員・神奈川県横浜市)
【A】蛭子能収
「いや~これはですね、娘さんの思いを尊重してあげたほうがいいと思いますよ。
漫画家になれるかどうかはわかりません。挫折することもあるかもしれません。
でも、その経験も、いつかは役に立つかもしれないじゃないですか。
なぜ、子どもが将来の夢を見ることを止めるんですかね。公務員だからかな。
夢を持つことは大事です。それに将来◯◯になりたいと思っていれば、
簡単になれるとオレは思っているのです。ただし、なりたいと強く思わない人は
絶対に無理。正直、オレも漫画家になっても、最初は食べられませんでした。
そこで、ちり紙交換やダスキンの営業をしていましたけど、漫画を描こうと、
強く思い続けていましたから。なろうと思えば50%か60%ぐらいの確率でなれると思いますよ。
ただ、オレはまったく勉強をしないで漫画家になったことを、今、すごく後悔しているんです。
知識がないから、テレビのクイズ番組でまったく答えられない。とても恥ずかしいんですよ。
だから、勉強だけはしたほうがいい、と娘さんに言いたいですね。
それにしても『このままではろくな人にならない気がする』って頭が固いですね。
あなたたちのほうが、ろくな大人じゃないですよ。」
(2015年「蛭子能収のゆるゆる人生相談」より抜粋)
彼との関係をつなげたいと思っています。なにか男性が興奮するようなオススメの
プレイはありますか?(アナと雪ん子さん・32・OL・大阪府)
【A】蛭子能収
「オレの場合は野外プレイでしたね。亡くなった前の女房とのデートは、いつも
吉祥寺の井の頭公園の森のなか。昼でも暗いし、突然、欲情しても大丈夫。
ラブホテル代を持っていないオレにしてみれば絶好の場所でした。
それにしてもエッチしない夫婦が多いですね。忙しいからと言う人がいるけど、
疲れているときほど人は気持ちよくなりたいもの。オレも、忙しいときほど
自分本位のセックスをして、相手の気持ちなどは一切考えていませんでした。
でも、若いうちはそれでいいと思います。
ただ、年下の女房がいるオレの場合、自分本位ではダメみたい。「赤まむし」を
飲んで、もっと学ばないと……。あなたもいっそのこと甘えながら
「エッチして」と迫ったらどうですか。それでもダメなら別れたほうがいいですよ。
夫婦はそのために一緒に暮らしているんですから。」
(2015年「蛭子能収のゆるゆる人生相談」より抜粋)
辞めようかと。蛭子さんのように、自由気ままに生きていきたいんですが、
どうすればいいですか?(セッチーさん・22・会社員・千葉県)
【A】蛭子能収
「じゃあ、仕事を辞めて競艇場に行けばいいんじゃないですか。そっちのほうが
白熱するし楽しいし……。でも、たぶんすぐにつまらなくなりますよ。オレも、
ふだん仕事で競艇場に行けないことが多いから、よけい熱くなるんです。
そもそも、オレは仕事を楽しいと思ったことがありません。高校卒業して父親と
兄貴は漁師でしたが、オレは船に乗りたくないし、グラフィックデザイナーに
なりたかったから地元の看板店に勤め、その後、上京して漫画家に。
50年近く働いていますけど、いいことなんかひとつもありませんよ。
でも、自由に生きるためには、自分で稼がないといけないんですよね。
仕事でやりがいや生きがいを見つけようとするのが間違い。
働くことに意欲を求めるのがおかしいんです。
仕事で輝くという人生は変。人は、競艇場で輝くために働くんです。」
(2015年「蛭子能収のゆるゆる人生相談」より抜粋)
口論に。親子が仲良くする方法はないでしょうか? また、蛭子さんは父親に
反抗していたのでしょうか?
(フローラさん・49歳・岩手県・主婦)
【A】蛭子能収
「オレの父が死んだのは、高校生のとき……あれ中学校……、いや小学校だったかな……。
よく覚えていませんね。遠洋漁業の漁師だったから、1カ月半は船に乗っていて、
4,5日は家にいるという繰り返し。ほとんどいませんでしたからね。恐かったとか、
やさしかったとかの思い出は、ほとんどありません。
オレの右手の小指に傷があるんですが、これは、小学校のときの夏休みに、父と
釣りに行ったときにできたものです。釣りといっても「はえ縄」という方法で、
長くて太い縄に、何百本も細い糸がぶらさがっていて、そこに針がついているんです。
そのはえ縄を海に流していたら、一本の針が、俺の小指に刺さってしまって。
「いたい!」と叫ぶと同時に、海にスゴイ勢いで、どんどん引き込まれて
いきそうになったんです。
そのとき、父親が、バーンと包丁で細い糸を切ったんですよね。
あれだけ緊迫した状況だったら、普通は、太い縄を切ると思うんです。
でも、父はそれを切ったら、海に流した「はえ縄」がなくなってしまうと
一瞬で判断して、細い糸を切ったんですよね。それだったら、糸1本損するだけです
から。いや~、頭いいなと今でも思います。
高校を卒業して看板屋に勤めていましたが「このままでは自由がない」と東京に
行くことを決めたんです。当時は、母親とふたり暮らしでしたから、オレが
いなくなったら母親が困ることはわかっていたんですけどね。
でも、このまま長崎にいるとダメになると、出発する前の日に母親に言ったんです。
最初は、すごく戸惑っていたけど、最後には、快く送りだしてくれました。
それから、俺がテレビに出るようになって、所沢に家を建てた頃、母がやってことが
あるんです。これまで一度も東京にきたことがない母が、1カ月くらいずっと家に
いたんですよね。しかも、なかなか帰るといわないんですよね。
オレの前の嫁さんも、「お母さん、いつ帰るのかな?」と、すごく困っていて、
オレに訴えるんですよね。オレは、居たいだけいればいいと思ったんですが……、
やっぱり、女房が神経をつかって大変そうだったんですよね。だから、母に笑いながら
言ったんです。
「母ちゃん、いつ帰るね?」
「もう、そろそろ帰ろうかね」
あの時の母の顔を、オレは、ずっと覚えているでしょうね。その後、寝台特急で長崎に
帰っていきましたが、死んだのは、それからすぐでした。
あっ、親子の相談でしたよね。そもそも親子が仲良くしようと思うからいけないんですよ。
子どもには、なにも期待しなければいいんです。しかも、親の存在なんて、オレの小指の先の
傷みたいなもの。小さくても、なにか伝えられたらいいだけなんですよ。」
(2015年「蛭子能収のゆるゆる人生相談」より抜粋)
怖くなってしまいます。あと宇宙人はいると思いますか?ボクは宇宙人と話をしてみたいです」
(ともクンさん・8・小学生・福岡)
【A】蛭子能収
「うーん、ハッキリ言ってどうでもいいですね。たぶん永遠に無の空間が
続いているんでしょうね。でも確認できることではないので、考えるだけムダですよ。
あと、宇宙人ですか……。最近、NASAが、宇宙人がいるとか、地球に似た星が
見つかったとか発表していますが、オレは疑っています。すごく遠いところの話で、
誰も見ることができません。研究をするための資金集めのために、突拍子もないことを
発表しているんですよ。
オレは、宇宙人はいないと思います。宇宙人だけでなく、オバケや霊感も世の中には
ないと考えています。だから、なにか迷ったことがあると“霊感がある人に見てもらう”
という人がいますが「アナタは、お金を騙しとられているんですよ」と教えたくなります。
ただし、宇宙人やオバケを扱ったテレビ番組に出演したときは違います。ギャラが出る
のですから、宇宙人もオバケもいると信じるようにします。宇宙人がいるかどうかはお金次第です。」
(2017年「女性自身」より抜粋)
ました。心が弱くて何度も転職しています。心が強そうな蛭子さん、メンタルが強く
なる方法を教えてください」(スエズ雲河さん・31・会社員・愛知県)
【A】蛭子能収
「メンタルって何やったっけ?心臓?まあ、よくわかりませんが、精神を鍛えるセミナー
とか自己啓発本とか、オレはそういう類いのものをまったく信用していませんね。心を
強くするなんて無意味なこと。人はそう簡単には変われませんよ。そもそも心が強いか
どうかではなく、強いフリができるかだと思っていますからね。
オレはボートレースには、いつも1万~2万円ぐらい持っていきますが、それでも「負けた
らどうしよう」とすごくドキドキしています。坂上忍さんは、大みそかのボートレースに
1年間のギャラを全部つぎ込んでいるそうですね。ある年、坂上さんは6,000万円負けた
ことがあるとテレビで言っていました。オレにはそんな度胸はないし、所持金すべてを
失ったときも坂上さんみたいにカッコよくありませんがギャンブルは金額ではありません。
負けたら悔しいし、帰りの電車の中で涙が流れてくることもあります。
もしオレが心が強そうに見えているなら、それは強いフリをしているだけのことですよ。」
(2018年「女性自身」より抜粋)
友達からは『童貞は気持ち悪い』と思われているようです。
蛭子さん、どうしたらいいでしょうか」(淋二郎さん・30・フリーター・群馬県)
【A】蛭子能収
「30歳で童貞なんていっぱいいると思いますけどね。童貞でもそうでなくても、
あまり問題ではないと思います。ほかの人になんと言われても、
気にしないほうがいいと思いますよ。あと性体験がないと、男として未熟だと
思い込んでしまうんですかね。自信がなくて気持ちが弱くなっちゃう人もいる
かもしれません。でも、それも個性だと思いますけどね。まあ、どうでもいいですよ。
オレの知り合いは、19歳のときに初体験を済ませようと風俗店に行ったら、
お姉さんに法外な料金を請求されたそうです。苦情を言ったら、怖いお兄さんが4人
やってきてすごまれ、何度も謝って、ようやく許してもらったそうです。ウフフ。
焦らないほうがいいですよ。
オレの初体験は、亡くなった前の女房と。ホテル代なんてなかったから、
デートしていた井の頭公園の奥にある森の中でした。ちょうど「三鷹の森ジブリ美術館」が
あるあたりです。今でも、ジブリ作品を見ると、あのときのことがよみがえります。」
(女性自身より抜粋)
この前は、20代に見られました。どうしたら大人な女性に見られるようになるのでしょうか?」
(さくらさん・40・会社員・鹿児島県)
【A】蛭子能収
「この連載って、まだ続いているんですか?この前、雑誌を見たら載っていなかったから……。
まあ、いいですかね。オレも同世代の人と比べると、発想とか考え方が若いから、
年齢よりは下に見られているのかもしれません。というか、まったく気にしていませんね。
他人と比べても意味がありませんからね。
ところで、この相談は自慢しているような感じがしないでもないですね。
最近、何かドジなことをしたりむちゃなことをしたりしたことを、
インターネットを使って報告する人が多いようですが、それが結局は自慢だったりするんですよね。
自慢したい気持ちがあるのはわかりますが、それなら素直に自画自賛したほうがいいと思うんです。
まして、こんな相談をしたら、読者から「何よ!」と思われるから、気をつけたほうがいいですよ。
大人の女性になりたいなら、まず、こんな相談を『週刊女性』に送らないことです。
(編集部:すみません『女性自身』です……)あれ?そうだったっけ!? 」
(2015年『女性自身』より抜粋)
仕事のことを考えると不安ですが、何もやる気が起こりません。どうすれば
充実した人生を送れるのでしょう?」(竜作さん・20・無職・東京都)
【A】蛭子能収
「充実というのは、競艇で勝つことですね。ボートレースで儲かった日は充実して
います。毎回ギャンブルで勝ち続ければ、実りのある人生です。ただし、負けると
不満足です。その日1日がすべて無意味なものになります。
競艇で負け続けているオレに、弱冠20歳とはいえ、充実した人生の送り方を
聞くほうが間違っていますよ。
オレが20歳のときは、毎日パチンコ店に通っていましたが、それ以外は覚えていません。
オレもなんとなく過ごしていましたし、それは今でも変わりません。
そもそも、この人のモヤモヤした気持ちは、誰だって持つもの。
それなのに、自分だけの特別な悩みだと考えているんでしょうね。
ありきたりな悩みを特別だと思っていることのほうを不安に感じたほうがいいですよ。
オレのマネージャーは、競馬で負け続けていて、最近心が満ち足りていません。
仕事をどんどん入れるので、オレは競艇場に行けない日々が続いています。
充実した人生を送る方法なんてオレが聞きたいくらいですよ。」
(2019年「女性自身」より抜粋)
自信がないし、飽きませんかね? それと嫌なやつだと思うともう気がうせてしまう性格です。」
(一人がいいさん・42・自営業・埼玉県)
【A】蛭子能収
「オレにとって結婚の難点は、自由に競艇場に行けなくなったこと。それ以外は別に
不満がありません。女房と一緒にいても、飽きたり嫌になったりしたこともありません。
結婚相手に求めるのは、0か100ではなくて、51対49でもいいから少しでも
メリットがあればいいですよ。そもそも結婚するときに、自分の思いどおりの人と
一緒になれた人なんて1割もいません。あとは妥協ですよ。
オレのマネージャーはこの前40歳になりましたが、この人と同じ考えですね。
結婚生活や相手に折り合いがつけられないみたいです。いつか忠告しようと
思っていましたが、去年の暮れに、競馬で73万6,000円を当て、3,900円の叙々苑の
特選ロース弁当をおごってくれたので黙っています。ごちそうになった焼き肉は別格です。
先日も、また高級焼き肉をおごってもらおうとマネージャーに声をかけたら
「焼き肉ばかりで飽きますよ」と。自分の金では行かない叙々苑ですが、
ごちそうされるなら毎日でも大丈夫。おごられるメシを妥協してはいけません。」
(2020年「女性自身」より抜粋)
昨年亡くなりましたが、ああすればよかった、こうすればよかったと後悔ばかり。
蛭子さんはご両親のことをどう思っていますか?(サキさん・56・主婦・秋田県)
【A】蛭子能収
「えっ、この連載100回目なんですか。どうでもいいですね。
これまで100人以上の相談に回答したけど、読者からの悩みで印象に残っているものは
ひとつもありません。
オレは、亡くなった父親をバカにしていたんですよ。父は遠洋漁業をしていて、
1カ月以上の漁から家に帰ってくると、母の布団で寝るんです。いつも母と一緒に
寝ていたオレは、畳に追いやられる。それが嫌だったんですよね。
それで死ぬまで父親は面倒くさい存在と思っていました。
でも、先日、NHKの『ファミリーヒストリー』という番組で、オヤジがとても
家族を大事にしていたことがわかり、すごく反省したんです。
バカにしなければよかったと泣いちゃいました。
でも、その気持ちは伝わらないし、その後のオレの人生も変わりません。
だから、あなたも後悔せずに生きればいいんですよ。親は子供の幸せを願っているもの。
あなたが楽しく生きていけば死んだお母さんも喜ぶと思います……
プッ!なんか恥ずかしいですね。100回って言うから適当に答えただけですけどね。」
(2016年 女性自身より抜粋)
たくさん飲ませていますが、なかなか大きくなりません。蛭子さんはどうやって
身長を伸ばしましたか?」(大・中・小さん・43・パート社員・静岡県)
【A】蛭子能収
「うへっ~、牛乳を子どもに飲ませるなんてヒドいよ。牛乳なんて小学校のときに
1度飲んだだけで、それ以来、口にしたことがありません。そもそも甘くないのが
受け入れられません。オレが大好きなコーヒー牛乳さえあれば、牛乳なんて
この世からなくなってもいいです。
そんなオレでも身長は171センチです。なぜ伸びたかわかりませんが父親も大きかった
ので遺伝だと思いますよ。それにしても子どもの身長が伸びないことがそんなに
心配ですかね。小さいといじめられるとかモテないとか不安になるのは、大人が
「人はこうあるべき」と決めつけているから。大きなお世話ですよ。どうしようも
ならないことを考えるよりも、いじめられたらすぐに親に助けを求めることなど、
子どもが困ったときに役立つことを伝えたほうがいいと思いますけどね。
オレは自分の子どもも、なるようにしかならないから期待しませんでした。
競艇でも好きな選手を期待するあまり、負けただけで嫌いになります。
期待はやっかいです。」(2019年『女性自身』より抜粋)
Expectation is the root of all heartache.
(期待はあらゆる苦悩のもと。 byシェイクスピア)
蛭子さん、ついにシェイクスピアの域に
むしろシェイクスピアが似たような人でなしだった説
ヤバいwww
A やっぱり競艇ですよ
良いか悪いかは別としてこういう風に生きられたら楽しそう
大好き
「………(黙って食べてるだけ)」
「オレにはよくわからないです」
「まあまあですね」
「食えないこともないですね」
「うわっ高いよこれ」
「納豆は初めて食いますね」
「フォアグラはフォア、グラって感じ」
「エビが小さい」
「エビが大きい」
「(味噌ラーメンとオムライスを注文して)どっちも大好き!」
「魚はマグロと鮭くらいしか食えません」
「コハダを好きな人は信用できない」
「(刺身を食べて)まあ刺身らしい味ですね」
「(刺身を食べて)醤油の味ですね」
「やっぱり肉は美味い」
「柔らかっ」
「お好み焼きは美味しいけど店長の顔が良くない、圧がある」
「何だろうこれ…その辺の雑草を集めてきて…」
独身喪女には耳が痛いな
で、子供はいてもいなくてもどうでもいい、とw
行きつけの店を紹介するシーンで「実はこの店は初めて入りますw」とか言うし、
ラストのシーンでも「人生にとって大事なものは競艇とおっぱいです」だって(´・ω・`)
ところどころで凡人には思いつかないような
かなり深いことも言っている
不思議な人だね
まるで仙人みたいな雰囲気
「あなたの人生より、あなたのそのメイクの方が問題ですよ」と発言してたよw
っていう味噌も糞も一緒にする平等主義好き
蛭子の漫画がビートたけしで番組で取り上げられ、ビートたけしのギャグを「わっ毒ガスだ」という表現が頻繁に使われていた。これが世間が毒ガスを認知した最初だった。
他に蛭子の漫画で電車の中で毒ガスだというとても過激で危険な表現を見たことがある。こんなことは危険すぎて実際には起こらないだろうとその時は思ったものだ。
しかし、実際に地下鉄サリン事件が起こった。毒ガスと電車が使われたが、マスコミが毒ガスと言う言葉を世間に広めたためにこの事件が発生したとしか思えないが、誰もこれを問題にしなかった。誰か追及して欲しいものだ。